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共有物分割訴訟のチェックポイント

共有物分割訴訟のチェックポイント

はじめに、不動産の共有者同士での合意が困難な場合、共有物の分割を巡るトラブルは深刻化することがあります。特に、共有持分を売却したい、あるいは他の共有者から共有持分を買い取りたい場合に、交渉が思うように進まないことが多々あります。このような状況では、共有物分割訴訟という法的手段が有効です。本記事では、共有物分割訴訟について解説し、問題解決の方法をご提案いたします。

共有物分割訴訟とは

共有物分割訴訟は、共有物に関する紛争を解決するために裁判所に分割を求める裁判手続きです。この訴訟では、裁判所が公平な分割方法を判断し、以下の3つの主要な手法で解決を図ります。

1.現物分割

不動産の面積が大きい場合、土地に新たな境界を設け、それぞれが単独所有する部分を確定させる方法です。

2.代償分割

一方の共有者が他の共有者に金銭を支払い、その代わりに共有物を全て取得する方法です。

3.競売分割

不動産を競売にかけて売却し、その売却代金を共有者で分配する方法です。

共有物分割訴訟を利用するメリット

共有物分割訴訟を利用することで、以下のようなメリットが得られます。

1.強制的な解決

裁判所が関与することで、共有者間の話し合いで合意に至らなくても、法的な手続きにより強制的に解決を図ることができます。

2.法外な要求を退けることが可能

共有者の中には、法外な条件を提示してくることもありますが、裁判所を通じて正当な解決が図られるため、不合理な要求に悩まされることがありません。

具体例

具体的な例を挙げて説明します。

現物分割の例

200平方メートルの土地を兄弟が半々で共有している場合、それぞれが100平方メートルを単独所有する形で分割することができます。これにより、各共有者が自分の土地を自由に処分できるようになります。

代償分割の例

同じく200平方メートルの土地で、兄が弟にその価値相当の金額を支払うことにより、兄が土地全体を単独所有する形で解決します。

競売分割の例

話し合いでの解決が難しい場合、土地を競売にかけ、その売却代金を兄弟で半分ずつ分け合う形で解決します。

弁護士に相談するメリット

弁護士法人長瀬総合法律事務所に共有物分割訴訟の相談をすることで、以下のメリットが得られます。

1.法的専門知識の提供

共有物分割に関する法律や手続きに精通した弁護士が、最適な解決方法を提案します。法律に基づいた適切な助言により、共有者間のトラブルを円滑に解決できます。

2.交渉力の向上

弁護士が代理人として交渉にあたることで、相手側とのやり取りがスムーズになり、交渉力が大幅に向上します。特に、法外な要求や対立が深刻な場合でも、冷静で論理的な交渉が期待できます。

3.手続きの円滑化

複雑な訴訟手続きを弁護士に任せることで、煩雑な書類作成や手続きをスムーズに進めることができます。これにより、時間や労力の節約が可能です。

まとめ

共有物に関するトラブルは、交渉が困難な場合には法的手段を活用することが重要です。共有物分割訴訟は、法的に公平な解決を図るための強力な手段です。交渉が難航したり、不当な要求に直面している場合には、弁護士に相談することで迅速かつ確実な解決が期待できます。弁護士法人長瀬総合法律事務所では、専門的な知識と豊富な経験を活かして、最適な解決策を提案いたします。

共有物の扱いでお困りの際はぜひ、ご相談ください。

この記事を書いた人

⻑瀬 佑志

⻑瀬 佑志

弁護士法人「長瀬総合法律事務所」代表社員弁護士(茨城県弁護士会所属)。約150社の企業と顧問契約を締結し、労務管理、債権管理、情報管理、会社管理等、企業法務案件を扱っている。著書『コンプライアンス実務ハンドブック』(共著)、『企業法務のための初動対応の実務』(共著)、『若手弁護士のための初動対応の実務』(単著)、『若手弁護士のための民事弁護 初動対応の実務』(共著)、『現役法務と顧問弁護士が書いた契約実務ハンドブック』(共著)、『現役法務と顧問弁護士が実践しているビジネス契約書の読み方・書き方・直し方』(共著)ほか。

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